シャーガス病って何?症状・治療・予防のポイント
シャーガス病は、トリパノソーマという寄生虫が原因で起こる感染症です。南米の熱帯・亜熱帯地域で主に見られ、日本に住んでいても旅行や出張で感染リスクがあります。症状は軽いものから重いものまで幅広く、早期に気付くことが大事です。
感染経路と主な症状
トリパノソーマは、毛虫の幼虫に付着した形で人間の皮膚に侵入します。毛虫が皮膚に触れたときに、虫の体液が皮膚に注入され、そこから寄生虫が体内に入ります。感染後、数週間で赤い腫れや痛みが出ることが多く、これが「赤いしこり」と呼ばれます。
急性期には、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛が現れます。数ヶ月から数年経つと、心臓や消化器官に障害が出る慢性期に移行することもあります。特に心臓の拡張や不整脈が起きると命に関わるリスクが高まります。
診断と治療、予防のコツ
診断は血液検査や心エコー、場合によっては心電図が使われます。感染が疑われる場合は、すぐに医師に相談して検査を受けることが重要です。治療はベンゾジアミン系の抗寄生虫薬が一般的で、症状や感染期間に応じて数週間から数か月の服用が必要です。
予防はまず毛虫がいそうな環境に近づかないことです。森林や草むらでのアウトドア活動時は長袖・長ズボンを着用し、肌を露出させないようにしましょう。また、虫除けスプレーを使うと効果的です。帰国後は体調の変化に注意し、異常があれば早めに医療機関を受診してください。
旅行前に現地の感染リスク情報をチェックする習慣も大切です。日本の旅行代理店や厚生労働省のサイトで最新情報を確認し、必要なら予防接種や予防薬の相談をしましょう。ちょっとした心掛けで、シャーガス病のリスクは大きく減らせます。
もし身近にシャーガス病の情報が欲しいときは、このページに掲載されている関連記事や、鹿児島中央駅薬情報館の薬局案内を活用してください。健康は日々の選択から守れるものです。
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