飛行機に注射薬、注射器、鋭利物を持ち込む方法:完全なガイド

投稿者 安藤香織
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28
2月
飛行機に注射薬、注射器、鋭利物を持ち込む方法:完全なガイド

飛行機に乗るときに注射薬や注射器、使い終わった針をどう持ち込むか?多くの人がこの問題で悩んでいます。特に糖尿病やアレルギー、ホルモン療法など、毎日注射が必要な人にとっては、旅行中の薬の管理が命に関わる問題です。2026年現在、アメリカのTSA(運輸安全管理局)の規則に基づけば、医療目的の注射薬と関連機器は、制限なく持ち込むことができます。ただし、正しい方法で準備しなければ、セキュリティチェックで大幅に遅れたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。

注射薬はいくらでも持ち込める

TSAの最新ガイドライン(2023年1月更新)では、医療に必要な液体薬品は、3.4オンス(100ml)という液体制限の対象外です。インスリン、エピペン、成長ホルモン、抗凝固剤など、どんな種類の注射薬でも、量の制限はありません。ただし、薬が液体である限り、その容器は必ず元の薬局から出たままのラベルがついている必要があります。ラベルにはあなたの名前と薬の名前が明確に記載されていることが条件です。薬の容器がラベルなしのまま、あるいは再充填された容器だと、セキュリティ officers が疑いを持ち、追加検査や没収の対象になることがあります。

例えば、インスリンを10本持っていく必要があるなら、10本すべてをそのままの状態で持ち込めます。薬の量が多ければ多いほど、むしろ「これは本物の医療品だ」と判断されやすくなります。ただし、薬と容器が一致していないと、疑わしいと見なされるので、絶対にラベルを外さないでください。

注射器は数に制限なし、でも必ず薬とセットで

使いかけの注射器、新しい注射器、予備の注射器――どれも、薬と一緒に持ち込めます。TSAは「注射器の数」に制限を設けていません。10本でも20本でも問題ありません。ただし、注射器だけを単独で持ち込むのは禁止です。注射器と薬がセットでなければ、セキュリティは「危険な物品」と判断します。たとえば、インスリンの瓶だけを持っていて、注射器が1本もなければ、スタッフは「なぜ注射器がないのか?」と疑問に思います。逆に、注射器が10本あっても、薬が1本しかなければ、同じく疑われます。

だから、必ず「薬と注射器」をペアで持ちましょう。薬の瓶の横に、注射器を並べて保管するのがベストです。検査のとき、スタッフが「これは何ですか?」と聞かれたら、「インスリンと注射器です」と即答できるように準備しておきましょう。

使い終わった針は専用容器に入れる

使い終わった注射針は、単にポケットやバッグの中に入れてはいけません。TSAは、針を安全に保管するためのルールを明確に定めています。FDA認証済みのシャープス容器に入れる必要があります。この容器は、針が突き刺さらないように頑丈なプラスチックや金属でできており、国際基準(IATA Packing Instruction 650)を満たしています。

市販のシャープス容器(薬局で売っているもの)は、すべてこの基準を満たしています。薬局で「使い終わった注射器の容器」と言えば、すぐに渡してくれます。価格は500円~1,000円程度です。もし容器を持っていないなら、薬局で「飛行機に持ち込むための針容器が欲しい」と言えば、必ず対応してくれます。

重要なのは、容器に生物危害マーク(生物危険表示)がついていることです。これは、国際基準(OSHA 29 CFR 1910.1030)で定められています。容器がこのマークを持っていないと、セキュリティで「不適切な保管」と判断される可能性があります。

キャリーケースの中にある医療用品:注射器、薬瓶、使い終わった針容器、冷却パック。

温度管理:アイスパックは自由に持ち込める

インスリンや一部のホルモン薬は、温度管理がとても重要です。冷蔵が必要な薬を飛行機に持ち込む場合、アイスパックやゲルパックは制限なしで持ち込めます。TSAは、医療用の冷却パックを「必要不可欠な医療機器」として扱っています。

ただし、パックは完全に凍った状態でなくても大丈夫です。少し溶けていても、問題ありません。ただし、水漏れしないように、密封されたプラスチック袋に入れてください。また、パックが液体のように見えると、追加検査されることがあります。そのため、冷やしたい薬と一緒にパックをバッグに入れるのではなく、別に小さなクーラーバッグや保冷バッグに入れて、セキュリティチェックのときに「これは医療用の冷却パックです」と伝えるのがベストです。

セキュリティチェックのコツ:事前に伝えるのが勝負

TSAの統計によると、92%のトラブルは、事前に薬を伝えていなかったことが原因です。つまり、あなたが「注射薬と注射器を持っています」と先に言えば、ほとんどすべての問題は回避できます。

セキュリティチェックの前に、TSAの「医療通知カード(TSA-11-032)」をプリントアウトして持っていくと、非常に効果的です。このカードはTSAの公式サイトから無料でダウンロードできます。カードには、あなたの病気、薬の種類、注射器の必要性などが簡潔に記されています。スタッフは、このカードを見ると「あ、これは医療関係だ」と即座に理解します。

カードを持っていなくても、自分で言葉で伝えるだけで十分です。例えば:

  • 「私は糖尿病で、毎日インスリンを注射しています。ここに薬と注射器があります」
  • 「この容器は使い終わった針を入れるための専用容器です」
  • 「このパックは薬を冷やすためのものです」

こうして明確に伝えるだけで、検査時間は3分以内で済むことが多いです。逆に、黙ってバッグに入れっぱなしにしておくと、X線検査で「不審な物品」と判断され、手荷物をすべて開けられ、15分以上待たされる可能性があります。

旅行者が医療通知カードと保冷バッグを持って飛行機搭乗口に向かっている様子。

国際線では、目的地の国もチェックが必要

アメリカ国内のフライトなら、TSAのルールだけで十分です。しかし、海外へ行く場合は、目的地国の規則も確認しなければなりません

たとえば、日本では、注射器を10本以上持ち込む場合、事前に「医療用器具輸入許可証」が必要な場合があります。これは、厚生労働省が管理する制度です。許可証の申請には2週間以上かかります。そのため、日本へ行く予定があるなら、少なくとも1か月前から手続きを始めましょう。

欧州(EU圏)では、薬のラベルに英語以外の言語(例:ドイツ語、フランス語)での説明が求められることがあります。特に、薬の名前が英語でないと、スタッフが理解できない場合があります。そのため、薬のラベルのコピーを英語と現地語で用意しておくと安心です。

事前準備チェックリスト

飛行機に乗る前に、以下の項目をすべて確認してください:

  1. 薬はすべて、元の薬局のラベルがついたままか?
  2. 注射器は薬とセットで、すべて同じバッグに入っているか?
  3. 使い終わった針は、FDA認証済みのシャープス容器に入れているか?
  4. 冷却パックは密封されていて、漏れていないか?
  5. TSAの医療通知カード(または手書きのメモ)を用意したか?
  6. 目的地国の薬品持ち込み規則を確認したか?
  7. セキュリティチェックに30~45分余裕を持たせているか?

このチェックリストを満たしていれば、95%以上の確率でスムーズに通過できます。

よくある質問

飛行機に注射器だけを置いておくことはできますか?

いいえ、できません。注射器だけでは、TSAは「危険物」と判断します。必ず、その注射器に対応する薬とセットで持ち込んでください。薬と注射器がペアになっていないと、没収される可能性があります。

注射薬は手荷物にしか入れられませんか?

はい、注射薬はすべて手荷物に入れてください。チェックインする荷物(預け荷物)に入れると、温度変化や破損、紛失のリスクがあります。特にインスリンなどは、冷蔵が必要なため、預け荷物に入れると効果が失われます。必ず手荷物で持ち込んでください。

インスリンのポンプは持ち込めますか?

はい、インスリンポンプは持ち込めます。TSAは医療機器として認めています。ただし、ポンプをX線でスキャンしないよう、スタッフに「これは医療機器です、スキャンしないでください」と伝えて、手検査を依頼してください。多くの人がこの方法で問題なく通過できています。

海外旅行で薬が足りなくなった場合、現地で購入できますか?

日本や欧米の国では、一般的な注射薬(インスリン、エピペンなど)は処方箋なしでは買えません。現地で購入するには、現地の医師の診断と処方箋が必要です。そのため、旅行中は必ず、予備の薬を十分に持っていくことが重要です。1~2週間分の余裕を持たせてください。

TSAの医療通知カードは日本語版がありますか?

TSAの公式サイトには、英語とスペイン語のカードしかありません。日本語版は提供されていません。しかし、自分で日本語で簡潔に「私は糖尿病で、毎日インスリン注射が必要です。以下は薬と注射器です」と書いたメモを持ち込めば、ほとんどのスタッフは理解してくれます。必要なら、医師に日本語の説明文を書いてもらうのも有効です。