マラリアの基礎知識と対策をわかりやすく解説
旅行や仕事で熱帯地域に行くとき、聞く名前の一つが「マラリア」。実際に何が起きるのか、どうやって防げるのか、知っておくと安心です。ここでは、マラリアの成り立ちから症状、診断、治療、そして予防のコツをシンプルにまとめました。
マラリアの症状と診断
マラリアはプラスモジウム属の原虫が媒介する感染症です。主にハマダラカが刺すことで体内に侵入します。症状は「熱・寒気・頭痛・筋肉痛・倦怠感」など、インフルエンザに似ているので見分けがつきにくいことがあります。特に発熱が周期的に(24〜48時間ごと)起きるのが特徴です。
診断は血液検査が基本。薄めた血液を顕微鏡で観察し、原虫の形を確認します。最近は迅速診断テスト(RDT)も普及しており、数分で陽性・陰性が判定できます。症状が出たらすぐに医療機関へ行き、検査を受けることが重要です。
マラリア予防のポイント
予防は「かみ取り」「薬」だけでなく、行動面でもカバーします。まずは虫除けスプレーや蚊帳、長袖・長ズボンで肌を露出させないことが基本。特に朝晩はハマダラカが活発になるので、屋外での活動は控えめに。
薬剤予防も有効です。旅行先や滞在期間に合わせて、メフロキンやアトバコン・プラジカルなどの抗マラリア薬を医師と相談して処方してもらいましょう。服用開始は渡航前1〜2週間、帰国後も数週間続けるのが一般的です。
渡航前のチェックリストとして、予防接種の有無、持病と薬の相性、旅行保険の加入状況を見直すと安心です。万が一症状が出たら、必ず医師にマラリアの可能性を伝えてください。
まとめると、マラリアは早期発見・早期治療が鍵です。適切な予防策を取っておけば、旅行中のリスクは大幅に下がります。健康な体で旅を楽しむために、今回紹介したポイントをぜひ活用してください。