PTSD（心的外傷後ストレス障害）って何？
突然の事故や虐待、戦争体験など、強い心的外傷を受けた後に起きるのがPTSDです。怖い体験が頭から離れず、日常生活が苦しくなることがあります。この記事では、症状や原因、治療の流れをシンプルに説明します。
PTSDの主な症状と原因
症状は人によって違いますが、代表的なのは「フラッシュバック」「悪夢」「過度な警戒心」「感情の麻痺」です。たとえば、事故現場を思い出すと心拍が上がり、急に冷や汗が出ることがあります。
原因は、経験したトラウマが脳に強く刻まれることです。脳の記憶や感情を処理する領域が過剰に反応し、過去の出来事が現在に干渉してしまいます。ストレスが強いと免疫や自律神経も乱れ、身体的な不調が出ることがあります。
PTSDの治療とサポート
治療は大きく分けて「心理療法」と「薬物療法」の二つです。心理療法では、トラウマに焦点を当てた認知行動療法（CBT）や眼球運動脱感作再処理法（EMDR）が効果的とされています。専門のカウンセラーと話すだけでも、症状が和らぐケースがあります。
薬物療法では、抗うつ薬（SSRI）や抗不安薬がよく処方されます。プラミペキソールやセルトラリンなどが例です。ただし、薬は副作用や相互作用に注意が必要です。医師と相談しながら、最適な量や服用期間を決めましょう。
鹿児島中央駅周辺には、精神科や心療内科が充実しています。駅近くのクリニックでは、初診で簡単な相談ができ、必要に応じて専門医へ紹介してもらえます。また、地域の自助グループやオンラインサポートも活用すると、孤独感が減ります。
生活面では、規則正しい睡眠、軽い運動、リラックス法（呼吸法や瞑想）を取り入れると、症状が軽くなることがあります。カフェインやアルコールは刺激を強めやすいので控えめに。
最後に、PTSDは決して「弱い人」だけの病気ではありません。適切な治療とサポートで、徐々に前向きな生活へと戻れます。自分だけで抱え込まず、まずは近くの医療機関に相談してみてください。
