セルトラリンとは？ 効果と上手な飲み方をチェック
セルトラリンは、うつ病やパニック障害、社交不安障害に使われる代表的な抗うつ薬です。日本では「ジェイゾロフト」などの商品名で販売されていて、脳内のセロトニン濃度を高めることで気分を安定させます。薬を飲むと「なんだか軽くなる」感覚が出ることが多いですが、すぐに効果が出るわけではなく、2〜4週間続けるのが目安です。
セルトラリンの主な効果と使い道
主な適応は以下の通りです。
- うつ病：症状の緩和と回復の手助け。
- パニック障害：発作の頻度や強さを減らす。
- 社交不安障害：人前での緊張を和らげる。
- PTSD（外傷後ストレス障害）：フラッシュバックや過覚醒を軽減。
医師が診断した上で処方されるので、自己判断で増量したり中止したりしないことが大事です。飲み始めは1日10〜25mgが多く、症状が落ち着けば最大200mgまで調整できます。食事の有無は問わないので、朝食後でも就寝前でも自分の生活リズムに合わせてOKです。
副作用と注意すべきポイント
セルトラリンは安全性が高いとされていますが、誰でも何かしらの副作用を感じる可能性があります。代表的なのは以下です。
- 吐き気・食欲不振：食事と一緒に飲むと軽減することが多い。
- 頭痛・めまい：急に立ち上がるときはゆっくり。
- 不眠や眠気：就寝前に飲むと睡眠に影響が出る場合があるので、朝に変えると改善することがあります。
- 性欲低下や勃起障害：男性は特に報告が多いので、気になるなら医師に相談。
まれにセロトニン症候群という危険な状態になることがあります。高熱、筋肉硬直、意識障害が出たらすぐに医療機関へ。特に他の抗うつ薬やモノアミン酸化酵素阻害薬（MAOI）と同時に使うとリスクが上がります。
また、妊娠中や授乳中の使用は医師としっかり相談してください。子どもへの影響はデータが限られているので、年齢に応じた用量設定が必要です。
薬の飲み忘れは、次の服用時間まで待たずにすぐに飲んでOKです。逆に、2回分以上一度に飲むのは絶対にやめましょう。副作用が続く場合は、増量や減量のタイミングを医師に相談してください。
最後に、セルトラリンだけでなく、適度な運動や規則正しい生活、カウンセリングと組み合わせると効果が高まります。薬はあくまで「ツール」の一つと考えて、日常の改善と併せて取り組むと、より早く元気な自分に戻れます。
