外食で血糖値を安定させるには、炭水化物の選び方と量が鍵
糖尿病の人が外食するとき、一番怖いのは「いつの間にか炭水化物をたくさん食べてしまうこと」です。カツ丼、ラーメン、パスタ、寿司、ハンバーガー――どれも美味しくて、つい頼んでしまいます。でも、1皿で60グラム以上の炭水化物を摂ると、食後血糖値が急上昇し、翌日まで体がだるくなります。でも、外食を諦める必要はありません。正しい選び方と量のコントロールをすれば、普通に楽しめます。
「プレート法」で視覚的に炭水化物を制限する
アメリカ糖尿病協会とCDCが推奨する「プレート法」は、数学が苦手な人でも使えるシンプルな方法です。9インチ(約23cm)の皿を3つに分けます。
- 半分(50%):野菜(ブロッコリー、ほうれん草、ピーマン、きのこなど)
- 4分の1(25%):たんぱく質(鶏肉、魚、豆腐、卵など)
- 4分の1(25%):炭水化物(ご飯、パン、麺、いも類など)
この割合で食べれば、1食あたりの炭水化物は15〜30グラムに抑えられます。レストランの皿は普通、家庭の2〜3倍の量です。たとえば、寿司屋で「ちらし寿司1皿」を注文すると、炭水化物は60グラム以上になります。でも、プレート法に従えば、「ご飯を半分にして、野菜をたっぷり追加」するだけで、炭水化物を30グラム以下にできます。
「隠れ炭水化物」に注意する
炭水化物は、ご飯やパンだけではありません。ソース、タレ、揚げ衣、クリームにもたくさん含まれています。
- 照り焼きソース:1大さじで約10グラムの炭水化物
- カレーライスのルー:1皿で15〜20グラム
- チキンカツの衣:約12グラム
- クリームコーンやクリームシチュー:1カップで25グラム以上
「クリスピーやクリーム、グラタン」という言葉がメニューにあれば、それは炭水化物の罠です。注文するときは、「ソースは別でください」「衣は抜いてください」「ご飯は半分で」とお願いしましょう。多くのレストランは、こうしたリクエストに応えてくれます。
ファストフードは特に危険
マクドナルドの「ビッグマック」は、炭水化物が46グラム、カロリーは1,010です。これは、糖尿病の人が1食に摂るべき上限(45〜60グラム)をすでに超えています。同じように、サイドメニューのフライドポテト1個で30グラム以上、ドリンクのコーラ1杯で40グラム。これだけで、1食の炭水化物目標がオーバーします。
代わりに選ぶべきは:
- グリルチキンサンド(パンを抜いてレタスで包む)
- サラダ(ドレッシングは小皿で2大さじまで)
- ヨーグルト(砂糖なし、フルーツは少量)
メニューに「カロリー表示」がある店なら、それを活用しましょう。2023年からアメリカでは、大手チェーンのメニューにカロリー表示が義務化されています。炭水化物はまだ任意ですが、カロリーと炭水化物は大体比例します。
和食は意外とリスクが高い
「和食はヘルシー」と思っていませんか?でも、寿司、天ぷら、うどん、おにぎり、味噌汁の具(かぼちゃ、ごぼう、さつまいも)には、意外な量の炭水化物が潜んでいます。
- 握り寿司1貫:約15〜20グラム(5貫で75〜100グラム!)
- 天ぷら1皿:衣だけで20〜30グラム
- うどん1玉:約50グラム
- おにぎり1個:約40グラム
和食で安全に食べるには:
- ご飯を半分にする(または玄米に変更)
- 天ぷらは1〜2個だけ、油は吸わないように
- 味噌汁は具を野菜中心に、芋類は避ける
- 醤油は直接かけず、小皿に少量つける
特に注意したいのは「照り焼き」や「甘辛煮」。砂糖がたっぷり使われています。注文するときは、「甘くしないでください」と伝えてください。
外食前の準備が成功の8割を決める
「今日、どこで食べるか決めてない」――この状態でレストランに行くと、失敗する確率は90%以上です。
一番効果的なのは、前日か当日の朝に、レストランのウェブサイトでメニューをチェックすることです。多くのチェーン店(例:すき家、吉野家、デニーズ、スタバ)は、炭水化物量を公開しています。日本ではまだ普及していませんが、2024年から、大手チェーンの15%が「糖尿病対応メニュー」をマークし始めました。
さらに、以下を実践すると効果が倍増します:
- 空腹で行かない。お腹が空きすぎると、高炭水化物のものを選びがちです
- 1人で食べるより、2人でシェアする。1皿を半分ずつ分けるだけで、炭水化物を30〜40グラム減らせます
- 注文したあと、すぐにおかずを半分に分けて、残りはテイクアウト用に包む。食べ始めたら、もう止まりません
血糖値を測る習慣をつける
外食の前と後、必ず血糖値を測ってください。特に、インスリンを打っている人は、食事の前に測っておくことが安全の鉄則です。
なぜなら、レストランの調理は予測できません。ご飯の量が多かったり、ソースが甘かったり、予想外の炭水化物が入っていることがあります。2023年の調査では、糖尿病患者の23%が、外食中に低血糖を経験したと答えています。これは、食事が遅れたときや、予想より炭水化物が少なかったことが原因です。
必ず携帯するもの:
- 血糖計
- ブドウ糖タブレット(15グラム分)
- 携帯用メモ帳(食べたものと血糖値を記録)
1週間記録すれば、自分の体がどんな食べ物に反応するか、はっきりわかります。たとえば、「カレーは血糖値が150以上上がる」「焼き魚は120で安定」――このデータがあれば、次回の注文がグッと楽になります。
「健康そう」なメニューが実は危ない
「鶏のサラダ」「野菜炒め」「豆腐の味噌汁」――これらはヘルシーに見えますが、実は炭水化物の罠です。
- 鶏のサラダ:ドレッシングに砂糖が入っている(15〜20グラム)
- 野菜炒め:ソースにみりんや砂糖が加えられている(10〜15グラム)
- 豆腐の味噌汁:味噌自体に炭水化物が含まれる(5グラム)
- チキンパルメザン:パン粉とトマトソースで65グラム以上
「健康」と書いてあるからといって、信用しないでください。必ず「ソースは別で」「砂糖は控えて」と伝えてください。
外食を楽しむための5つのルール
- 前日にメニューを確認する。予約するときにも「炭水化物を控えめで」と伝える
- プレート法を守る。野菜を半分、炭水化物を4分の1に
- 「クリスピーやクリーム、グラタン」は避ける。隠れ炭水化物のサイン
- ご飯、麺、パンは半分にする。または、野菜に置き換える
- 食後2時間で血糖値を測る。記録して、次に活かす
外食でHbA1cを下げる人もいる
アメリカ糖尿病協会のデータでは、外食で炭水化物と量をしっかり管理した人たちは、6ヶ月でHbA1cが0.8〜1.2%下がったという結果が出ています。これは、薬を変えるよりも大きな改善です。
逆に、失敗する人の共通点は:
- 「今日は特別だから」と、いつもより多く食べる
- 「みんなが食べてるから」と、自分の体の声を無視する
- 「測らなくても大丈夫」と、血糖値を放置する
外食は、糖尿病の管理の一部です。制限するのではなく、賢く選ぶことです。あなたが好きな味を、ずっと楽しむための方法です。
外食で炭水化物をどうやって計算すればいいですか?
計算が苦手なら、プレート法を使いましょう。皿の半分を野菜、4分の1をたんぱく質、4分の1を炭水化物に分けるだけです。炭水化物の量は、ご飯やパンなら半分にすれば15〜25グラムになります。アプリ(例:Restaurant Ready)でメニューの炭水化物量を調べることもできます。初めてのときは、1食で30グラム以下を目指すのが安全です。
和食の外食で注意すべきメニューは?
寿司、うどん、天ぷら、おにぎり、カレー、照り焼きは要注意です。寿司は5貫まで、うどんは半分に、天ぷらは1〜2個に抑えましょう。味噌汁はOKですが、具にさつまいもやかぼちゃが入っている場合は避けます。甘いソースは必ず別で頼み、塩や醤油だけを少量使います。
インスリンを打っている人は、外食で何に注意すべきですか?
食事の量が予想と違うと、低血糖や高血糖のリスクが高くなります。必ず食前と食後2時間で血糖値を測ってください。食事の前にブドウ糖タブレットを1〜2個持参し、食事が遅れたときや、予想より炭水化物が少なかった場合に備えます。インスリンの量は、炭水化物の量に合わせて調整するのが基本です。
レストランで「炭水化物を控えて」と頼んでも、ちゃんと対応してくれますか?
日本ではまだ普及していませんが、大手チェーン(例:デニーズ、サイゼリヤ、ココス)では、リクエストに応える店が増えています。特に「ご飯を半分にしてください」「ソースは別で」「揚げ物の衣を抜いて」というリクエストは、多くの店で対応可能です。店員に「糖尿病で管理しているので、お願いします」と丁寧に伝えると、理解してもらえます。
外食を続けることで、糖尿病の状態は改善しますか?
はい、改善します。外食で炭水化物と量をコントロールし、食後血糖値を安定させ続けると、HbA1cが徐々に下がります。アメリカ糖尿病協会の研究では、6ヶ月で平均0.8〜1.2%の改善が確認されています。これは、薬の変更と同等の効果です。外食を上手に管理することは、糖尿病の長期的な健康を守る鍵です。
Mari Sosa
11月 26, 2025 AT 09:09あと、醤油は小皿に移すの、超重要!!
kazu G
11月 28, 2025 AT 07:35Maxima Matsuda
11月 28, 2025 AT 15:21