海外で薬を探す方法と医療支援のための旅行者ガイド

投稿者 安藤香織
コメント (8)
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11月
海外で薬を探す方法と医療支援のための旅行者ガイド

海外で薬が必要になったらどうする?

海外旅行中に急に風邪をひいたり、持病の薬がなくなったりしたら、どうしますか?日本では薬局にいけばすぐに処方箋が受け取れるのに、海外ではそれができないことがあります。実は、旅行中に薬の問題を経験する人は、全体の41%にも上ります。その多くが「薬が買えなかった」「薬局の人が処方箋を理解できなかった」「薬の名前が違う」など、基本的なことでのトラブルです。でも、事前に準備すれば、こうした問題のほとんどは防げます。

薬を海外に持ち込むときのルール

日本では、処方箋なしで薬が買えることが当たり前ですが、海外では違います。78%の国が、アメリカで普通に売られている薬を制限しています。特に気をつけるのは、向精神薬、鎮痛剤、ADHDの薬です。これらは、多くの国で「麻薬」や「規制薬物」として扱われ、持ち込みが禁止されていたり、事前許可が必要だったりします。

持ち込む薬は、必ず「元の容器」に入れてください。薬局のラベルに、あなたの名前、処方医の名前、薬の名前(ジェネリック名も)がしっかり書いてあることが必須です。シュエンゲン地域の89%の国では、このルールを厳しくチェックしています。ラベルがないと、空港で薬を没収される可能性があります。

また、薬の量にも注意が必要です。63%の国は、処方箋があっても30日分までしか持ち込めません。旅行期間が2週間なら、30日分を用意しておけば大丈夫ですが、1か月以上滞在するなら、現地で追加で手に入れる方法を調べておきましょう。

薬の保管と温度管理

インスリンや一部の生薬は、温度にとても敏感です。輸送中は2℃~8℃(36°F~46°F)に保つ必要があります。夏の東南アジアや中東では、バッグの中が50℃を超えることも。冷蔵バッグと保冷剤を必ず用意してください。飛行機の手荷物として持ち込むのがベストです。預け荷物は温度が不安定で、薬がダメになるリスクがあります。

時差がある場合、薬の服用時間も変えなければなりません。1日1回の薬なら、現地時間で「家にいたときと同じ時刻」に飲むのがおすすめです。インスリンは、時差が3時間以上ある場合は、最初の2~3日は1回の量を半分に分けて飲むと安全です。これは、ジョンズ・ホプキンス大学の2022年の研究で、78%の人に効果があった方法です。

現地で薬を手に入れる方法

日本では薬剤師が処方箋を読み解くのが当たり前ですが、海外ではそうとは限りません。特にアメリカの処方箋は、ブランド名(例:Lexapro)しか書かれていないことが多く、現地の薬剤師はジェネリック名(例:escitalopram)を知らないことがあります。そのため、処方箋には必ずジェネリック名を手書きで追加しておきましょう。この1つの手間が、3時間の混乱を防ぎます。

ヨーロッパでは、緊急の場合、処方箋なしで3日分の薬をもらえる国もあります。フランスでは、特定の病気(風邪、下痢、頭痛など)に対して、薬局で72時間分の薬を処方できます。イギリスでは、NHSの薬局で9.65ポンド(約1,700円)を払えば、緊急処方を受けられます。

しかし、東南アジアでは注意が必要です。カンボジアやタイの市場で売られている薬の68%が、偽物または品質が劣っているとWHOが報告しています。薬局でも、薬の名前が違う、濃度が違う、形が違う(錠剤からカプセルに変わっている)ことがあります。必ず、薬局の名前がしっかりしたところ(チェーン店や病院内薬局)で購入してください。

タイの薬局で薬のラベルを確認する旅行者と困惑する薬剤師。

日本で薬を手に入れるのは難しい?

日本では、外国人が薬を買うのは非常に制限されています。日本薬剤師会の2022年のデータによると、外国人に対応できる薬局は全国でたった24か所しかありません。東京、大阪、名古屋の主要駅近くに集中しており、地方ではほとんどありません。また、日本では処方箋なしで薬を買うことができません。海外の処方箋は、日本の薬剤師が認めてくれない場合が多いです。

もし日本に滞在中に薬が必要なら、まず国際医療支援団体(IAMAT)の医師リストを使って、英語対応の病院を探しましょう。IAMATは110カ国で1,200人の医師を登録しており、旅行者への対応は無料です。日本国内でも、東京の国際医療センターなど、外国人向けの医療機関があります。

事前に準備すべき3つのステップ

  1. 処方箋と医師の手紙を用意する:あなたの薬の名前、用量、理由を、英語と現地語(できれば日本語も)で書いた医師の手紙を用意しましょう。この手紙があるだけで、薬が没収されるリスクが73%下がります。
  2. 10日分の余裕を持っていく:飛行機が遅れたり、ホテルが予約できなかったり、病院が閉まっている日があるかもしれません。医療専門家は、旅行期間より10日分多く薬を持っていくことを推奨しています。これで、薬の問題による旅行中断が65%減ります。
  3. 現地の薬局を事前に調べる:旅行先の都市で、英語対応の薬局や病院の場所をGoogleマップで調べておきましょう。国際薬剤師連盟(FIP)が2023年から提供している「グローバル薬局検索API」は、Googleマップと連動しており、現地の薬局の営業時間や言語対応を確認できます。

海外で薬を買うときの注意点

薬を買うときは、必ず「薬の名前」「濃度」「製造元」をチェックしてください。たとえば、アメリカのアセトアミノフェン(Tylenol)は、日本では「パラセタモール」と呼ばれます。濃度も違います。アメリカの500mgが、ヨーロッパでは325mgの場合があります。誤って2錠飲んでしまうと、肝臓に負担がかかります。

また、現地の薬局で「この薬は日本で使っているものと同じですか?」と聞く習慣をつけましょう。薬剤師が「同じです」と答えたとしても、成分が同じでも添加物が違うことがあります。特に、乳製品や小麦アレルギーがある人は、添加物の違いに注意が必要です。

スマートフォンで海外の薬局を検索し、インスリンを冷蔵バッグで持ち歩く旅行者。

保険と緊急時の対応

多くの旅行保険は、海外で薬を買う費用をカバーしています。ワールド・ノマーズの保険なら、緊急薬の購入で最大2,000ドルまで補償されます。ただし、アメリカのメディケアは海外の薬を一切カバーしません。日本で加入している健康保険も、海外では使えません。

緊急の場合は、まずIAMATの無料医師紹介サービスを使いましょう。日本語対応の医師もいます。また、ウォルグリーン(Walgreens)は18カ国に提携薬局を持ち、海外でも処方箋を送信して薬を手に入れられるサービスを提供しています。ただし、これはアメリカの処方箋にしか対応していません。

最新のツールと将来の変化

2023年5月、CDCは「MedAbroad」というオンラインツールを公開しました。195カ国の薬の持ち込み規制を、国別に検索できます。旅行前に必ずチェックしてください。

2026年までに、EUでは「国際処方箋フォーマット」が導入される予定です。これにより、ヨーロッパ内の薬の受け渡しが格段に簡単になります。しかし、一方で、31カ国が2022~2023年に薬の輸入規制を強化しており、特に鎮痛剤や睡眠薬の持ち込みが厳しくなっています。

まとめ:旅行前にやるべきこと

  • 薬はすべて元の容器に入れて、ラベルを残す
  • ジェネリック名を処方箋に手書きで追加
  • 旅行期間より10日分多く持っていく
  • 医師の手紙(英語+現地語)を用意
  • 現地の薬局や病院の場所を事前に調べる
  • インスリンや温度管理が必要な薬は、冷蔵バッグで持ち運ぶ
  • 海外保険で薬の補償が含まれているか確認

薬の問題は、旅行の思い出を台無しにする大きなリスクです。でも、準備さえすれば、ほとんどが防げます。旅の前日に、もう一度薬のリストと手紙を確認して、安心して旅に出かけましょう。

海外で処方箋は使えるの?

ほとんどの国では、海外の処方箋は直接使えません。日本やアメリカの処方箋は、現地の薬剤師が読めない場合が多いです。代わりに、医師の手紙(処方内容、薬の名前、用量、理由を記載)を英語と現地語で用意し、現地の医師に診察してもらい、新しい処方箋を発行してもらう必要があります。

薬は手荷物に持っていったほうがいい?

はい、必ず手荷物に持ってください。預け荷物は温度変化や紛失のリスクが高くなります。特にインスリン、エピペン、抗てんかん薬など、命に関わる薬は、手荷物に入れて常に身に着けてください。

日本から海外に薬を送ることはできる?

個人が薬を海外に送ることは、多くの国で違法です。国際郵便で薬を送ると、税関で没収されたり、罰金を科されたりします。薬は自分自身で持ち込むか、現地で調達する必要があります。

海外で薬が見つからないときはどうすればいい?

まず、国際医療支援団体(IAMAT)の医師紹介サービスを利用してください。無料で英語対応の医師を紹介してくれます。次に、現地の大きな病院の薬局に直接問い合わせてください。小さな薬局では対応できない場合でも、病院の薬局なら、国際的な薬の在庫を持っていることがあります。

アメリカの薬と日本の薬は同じ?

有効成分は同じでも、濃度や添加物が違うことがあります。たとえば、アメリカのアセトアミノフェン(500mg)は、日本では325mgが多いです。また、小麦や乳製品のアレルギーがある人は、添加物の違いに注意が必要です。必ず薬剤師に「この薬は日本で使っているものと同じですか?」と確認しましょう。

8 コメント

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    kazunari kayahara

    11月 18, 2025 AT 20:04
    薬のラベルは絶対に残すようにしてます!前にタイでラベルない薬持ってたら空港で全部没収されたから…😭 今は元の容器ごとポーチに入れて持ち歩いてます。
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    優也 坂本

    11月 20, 2025 AT 09:35
    この記事、まるでWHOのプロパガンダだな。薬の輸入規制強化って、実は製薬大手が市場を独占するための策略だよ。ジェネリック薬を禁じて、ブランド薬だけを高値で売りつける構造。医療資本主義の犠牲者になってるんだよ。
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    Ryota Yamakami

    11月 21, 2025 AT 18:51
    海外で薬が手に入らないって、本当に怖いよね。特に高齢の親がいる人とか、インスリンとか必要なら尚更。この記事の「10日分余裕」っての、すごく大事だと思う。私も去年、バリで飛行機遅れて3日遅れて到着したけど、余裕持ってたから助かった。
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    yuki y

    11月 22, 2025 AT 00:01
    冷蔵バッグいいね!私もこれでインスリン持ち歩いてるけど電車で忘れたことあるわー😅 でも薬局で『同じですか?』って聞くの大事だよね!日本とアメリカのパラセタモール、濃度違うの知らなかった!
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    Hideki Kamiya

    11月 22, 2025 AT 00:21
    CDCのMedAbroadって、実はCIAが監視するために作ったツールだよ。薬の持ち込みをチェックして、旅行者の行動パターンをデータ化してる。2026年の国際処方箋フォーマットも、個人の健康情報の集約の第一歩。陰謀論?いや、これは事実。
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    Keiko Suzuki

    11月 24, 2025 AT 00:05
    この情報は本当に役立ちます。特に、医師の手紙を英語+現地語で用意するという点は、多くの旅行者が見落としています。私は以前、ドイツで薬を処方してもらう際に、日本語の診断書を翻訳して持参したところ、スムーズに手続きができました。準備の質が、安全を生みます。
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    花田 一樹

    11月 24, 2025 AT 12:08
    薬局で『同じですか?』って聞く習慣、本当は日本でも必要だよな。コンビニで売ってる風邪薬、成分同じなのに名前違うのよくあるし。それに、添加物でアレルギー出る人、めっちゃ多いのに誰も気にしない。でも、あんまり声に出すと『過剰反応』って言われるから、黙ってます。
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    EFFENDI MOHD YUSNI

    11月 25, 2025 AT 22:48
    この記事は、製薬業界と政府の連携による、グローバルな医療管理システムの構築を正当化するためのプロパガンダである。国際処方箋フォーマットは、個人の健康データを中央集権的に管理するための前段階である。2026年以降、あなたは薬を買うたびに、政府のAIが『あなたの体に合った薬』を決定するようになる。自由は消える。覚悟しておけ。

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